子どもにも、分かりやすく伝えることで
知られている池上彰さんが
以前、こんなことを言っていました。
「分かりやすく伝えるとは、
暗黙知のギャップに気付くことだ」と。
「暗黙知」とは、学校で教わった自覚のない
自然に身についた知識のことを言います。
池上さんが、NHKの「こどもニュース」を
担当していた頃、子どもたちに
分かるようになっているか
本番前に読み聞かせて、内容が分かるまで
書き直していたそうです。
その時の出来事として話されていたのが
次の文章です。
大学生14人が冬山に登ったら、
雪が深くて下山できなくなりました。
というニュースを読んだとき
子どもたちから
「なんで、寒くて危険な山に登ったの?」と
質問が出たそうです。
私たち大人は、冬山登山というものを
知っていますが、子どもたちは知りません。
これが「暗黙知」のギャップなんです。
そこで、ニュースの原稿を
大学の○○○部という山登りを楽しむ
クラブの学生14人が、クラブ活動で
冬山に登ったところ、雪が深くて
下りられなくなりました。
という文章に書き直したそうです。
伝える側と
受け取る側の
知識の差を知ることが、
「わかりやすく伝わる」ことになる!
ということなんですね(^∇^)
みなさんは、自分の伝えたいことと
世の中の方々が知っていることの
ギャップを理解していますか。