「暑中お見舞い」と「暑中お伺い」の違い!

「暑中お見舞い」を書きはじめると

どう、書こう。。。や

この場合、どうすればいいんだろう。

と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

 

そこで、今回は

「暑中お見舞い」を書くとき、送るときに

気を付けたいことを紹介します。

ひまわり畑

 

目上の方へは「暑中お伺い申し上げます」

「暑中お見舞い申し上げます」という文言は

一般的に、定番化していますが

実は、目上の方に対しては失礼にあたる書き方なんですよ。

 

「見舞う」という言葉は、

相手より優位にたった表現になるため

友人、同僚、後輩、出入りしている業者さんなどには

使えますが、先輩や上司、取引先企業、お客様などには

使わないのが通例です。

 

目上の方に、暑中のご挨拶をする場合は

暑中(残暑)お伺い申し上げます」となります。

 

といっても、店頭で販売されているハガキは

「暑中(残暑)お見舞い申し上げます」が大半で

「暑中(残暑)お伺い申し上げます」は、

あまり見かけませんよね。

 

そこまで、気にしなくなってきたのか

それとも、知らない人が増えたのか。。。

これも、時代なのかもしれません。

朝顔

 

書かなくて良いもの

手紙の場合は

「拝啓・・・・・敬具」や

「前略・・・・・早々」でいいのですが

季節の挨拶の場合は、冒頭で

「暑中(残暑)お見舞い申し上げます」と

書いているので、「頭語・結語」は不要です。

 

実は「句読点」も、不要!

 

あまりご存じない方も多いのですが。。。

 

年賀状、暑中(残暑)お見舞い、

といった、挨拶状をはじめ

結婚式の招待状、喪中葉書などの冠婚葬祭や

表彰状、各種の証書には

「句読点」を使わないのが通例です。

 

その理由は、

慶事や表彰などにおいては

祝い事が続くように、区切りを付けない

という意味になり

喪中葉書においては

忌み事が滞りなく流れるように

という意味で「句読点」を使わないのです。

 

<句読点の豆知識>

もともと日本には、

「句読点」は存在していませんでした。

 

使い始めた経緯には、諸説あるのですが

江戸時代には、文字の読み書きができることは

武士をはじめ庶民の誉れでした。

 

当時は、中国から入ってきた

漢文を好んで読んでおり、習い立てのものは

レ点などの記号を用いて読んでいました。

 

上級者になると、知識も増えるため

記号がなくても読めるようになります。

 

その上級者に対し、記号の付いた

漢文を差し出すことは、

「読めないと思って記号をふっておきました」

と言っているようなもので、

とても失礼なことだったのです。

 

今も、その名残があり

文章を読みやすくする「記号=句読点」、

と解釈されるため、

やはり失礼にあたるとされています。

 

現代においては、そこまで

シビアに考える人も少なくなりましたが。。。

 

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こんな時は出してもいい?

ときどき、喪中の方に

「暑中(残暑)お見舞い」を

出してもいいのだろうか?

と迷われる方がいらっしゃいます。

 

「暑中(残暑)お見舞い」は、

相手の体調を気遣って送付する

「季節のご挨拶(お見舞い)」なので

送っても問題はありません。

(お中元も同様です)

 

その場合、気落ちしている方を

いたわるような一文を添えておくと

良いでしょう。

 

年賀状は、その文字通り

祝賀、祝い事になるため喪中の方への

ご挨拶は控えます。

 

また、「暑中」と「残暑」は

両方出す方がいいのか?と

質問される方もいるのですが

これは、どちらか一方だけで良いです。

風鈴

 

「暑中お見舞い」の送付時期は?

「暑中お見舞い」は、相手が住む地域が

梅雨明けをしてから、

8月8日頃の「立秋」までに届くように送りましょう!

 

場合によっては、梅雨明けしない地域も

出てくるのですが、そのときは

残暑お見舞い」に切り替えて

送りましょうね!

 

子ども達は、もうすぐ夏休み!!

みなさんも、暑さ厳しき折

くれぐれもご自愛くださいね。

 

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