ニュアンスが伝わればいい。。。
雰囲気が伝わればいい。。。
言葉を使うとき、文章を書くとき
そんな細かい事まで気にしなくていいじゃない。
伝われば、どんな言い方や書き方をしても
いいと思うけど。。。
文章を書くという今の職業に就く前の私は
そう思っていました。
なんと、言葉を軽んじていたことか。
『アリババと40人の盗賊』のアリババは
「ひらけゴマ」と呪文を唱え
岩の扉を開き宝を手にしました。
もし、アリババが
こんな感じだったかな、と
「ひらけゴマ」のことを
「ひらけコマ」と言ったなら
呪文は効かないか
もしくは
意図していない
まったく別の作用(誤作動)が起こるか
どちらかでしょう。
あの頃の私は、
間違った言葉使い(呪文)を
多様していた気がします。
ニュアンスや雰囲気で伝えていたばかりに
それが、ちゃんと作用しないということに
まったく気付いていなかったのです。
現在、日本には「五十の音」があり
その一音一音には、思念が宿っています。
八百万の神とともに生きた日本人は
言葉にも、魂(球示位)が宿ると考え
それを「言霊(事球)」と呼びました。
言葉や文章は、
誰かの心を支え、後押し、勇気を与え、
笑顔にすることもできれば
心に深い傷やトラウマを与え、
惑わすこともできるのです。
言葉や文章は、
善く使えば、慶びを
悪しく使えば、憂い をもたらす
「呪文」のようなもの。
言葉をどう使うか、どう扱うか。
日本語は、一音が違うだけで
起こる現象が変わるほど
『繊細』で『偉大な力』を備えている。
正しく使うことで
その先に広がる世界が変わっていく。
そして、その言葉の奥には・・・。
今、あなたは
どんな言葉(呪文)を使っていますか。
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