年賀状を投函する季節ですね。
基本的なことを伺いますが
みなさんは、「年賀状の書き方」を
しっかり把握していますか。
年賀状を出す相手には
会社の取引先、お客様をはじめ
会社の上司、先輩、同僚、後輩、
そして親戚、友人など様々です。
年賀状の賀詞(がし)は、
送る相手によって少し注意が必要なことを
ご存知でしょうか。
「賀詞(がし)」の使い方
賀詞には、
1文字、2文字、4文字、文章、英語があります。
1文字:寿、福、賀、春 など
2文字:賀正、迎春、初春、頌春、慶春 など
4文字:謹賀新年、恭賀新年、敬頌新禧 など
文章:明けましておめでとうございます
新年おめでとうございます
謹んで新年のお慶びを申し上げます
新春のお慶びを申し上げます など
英語:Happy New Year
May you Your Happiness of this Year など
この賀詞は、送る相手によって
ちゃんと選ばなければいけません。
1文字、2文字は、
4文字を省略した書き方ですので
目上の方が、目下の方へ
または、同僚や友人に対しては
使えますが
取引先や上司といった
目上の方に対して略語を使うのは
失礼になるため使いません。
4文字 と 文章には、
謹:謹んで、相手を尊ぶ
恭:恭しい、礼儀正しく丁寧
敬:尊び礼をつくす
頌:誉め称える
といった相手に対する
尊敬と礼をつくした表現が入っているため
取引先、上司、同僚、後輩、友人など
立場を問わず万人に対して使えます。
英語は、
カジュアルさが出るので、
同僚や友人に向いているでしょう。
↑ 1文字、および英語の「年賀状」イメージ
よく見かける間違った表現
「新年 明けましておめでとうございます」
「新しい年」と「明ける(年が明ける)」は
同じ意味(二重表現)になります。
そのため、正しくは
「新年おめでとうございます」もしくは、
「明けましておめでとうございます」
となります。
A Happy New Year
「A」の冠詞がつくと
「良い年を迎えてね」という意味になりますが
「A」の冠詞がつかない場合は
「明けましておめでとう」となります。
よって、年が明ける前なら
A Happy New Year を使います。
クリスマスと一緒にお祝いする場合によく
Merry Christmas & A Happy New Year
って言いますよね!
でも、年が明けた後に届く年賀状には
Happy New Year を使います。
ただ、「A」を付ける習慣が
根付いてしまっているので
気にする人は少ないかもしれません。
年賀状を送っていない方から届いた場合
年賀状は、
1月1日から1月7日の「松の内」までに
相手に届くように投函します。
(地域によっては、もう少し長いところもあります)
年賀状を送っていない方から届いた場合も
1月7日の「松の内」までに届くように
年賀状を出しましょう。
もし、「松の内」を過ぎてしまった場合は
年賀状のお礼と、ご挨拶が遅れてしまった
お詫びを添えて「寒中お見舞い」を出しましょう。
ちなみに、「寒中お見舞い」に
「年賀状」は使いません。
余っているからといって、使わないように。
その他、みなさんご存知の通り喪中の方には
年賀状を送らないのが通例です。
もし、知らずに出してしまった場合は
「寒中お見舞い」に、
お詫びの言葉を添えておきましょう。
「寒中お見舞い」について
「寒中お見舞い」は、
二十四節気の
小寒(1月5日頃)から
立春(2月4日頃)までの間に
寒い季節に対し相手を気遣って送る
季節の挨拶です。
「年賀状」は、その名の通り
祝賀(祝い事)なので
喪中の方への送付は控えますが、
「寒中お見舞い」は、
相手を気遣う季節の挨拶なので
喪中の方に送っても問題ありません。
また、喪中の方に年始の挨拶をしたい場合は
お悔やみとご遺族を励ます便り(挨拶状)として
「年始状」もしくは「喪中お見舞い」を
出してみてはいかがでしょうか。
(年賀状で、送らないように)
今年も、あと僅かとなりました。
みなさんが新しい気持ちで、
新しい年が迎えられますように。
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