電車での移動中、こんな会話が・・・。
Aさん
「なんか、なおざりは対応だったよね」
Bさん
「あれなら無視された方がマシじゃない」
この会話には、思わずツッコミたくなる
表現があるんですが、分かりますか?
注目すべきは、
「なおざり」という言葉です。
「なおざり」とよく似た言葉に
「おざなり」というのがあります。
この2つは、言葉が似ているため
間違いに気付かず使われることが多く、
しかも、そのまま意味が通じて
しまったりするので意識する人は
少ないと思うのですが。。。
「なおざり(等閑)」とは、
無視して放っておくという意味で
「おざなり(お座なり)」は、
いい加減に物事を済ませることをいいます。
一方は、何もしない のに対し
一方は、いい加減ながらも一応対応する
となるのです。
これを踏まえ、冒頭の会話をもう一度
見直してみてください。
Bさんは、「無視の方がマシ」だと
言っていることから分かるように
一応、何らかの対応をしてもらった
ということになります。
ということは、
「なおざり」ではなく
「おざなり」が正しい
ということになるのです。
まあ、二人の間では意味は通じてますし
会話も成立しているので、
いいと言えばいいんですけど・・・ね。
┐(´~`;)┌
こういった言葉は、身の回りに
たくさんあるので、
みなさんも知らず知らずのうちに
使っているかもしれませんよ。
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