文章は、誰が誰に伝えたいのかで
文章の表現や用語の選択が変わります。
そこで今回は、専門用語の扱い方について
お話します。
「誰が、誰に」伝えたいのか
(1)一般人が、一般人に
(2)企業(個人事業主)が、消費者に
(3)企業(個人事業主)が、企業(個人事業主)に
のように、大きく分けると
この3つがあげられます。
この場合、専門用語について
注意したいのは(2)と(3)です。
(2)については、
専門用語は、使わない方がいいでしょう。
(3)については、
専門用語を、使う方がいいでしょう。
例えば
<歯医者が患者さん宛てに書いた文章例>
最近の傾向として、小さいお子さんの
「う歯」が目立っています。
早めの治療を心がけましょう。
この「う歯」は、歯医者にとっての
専門用語で、「虫歯」の意味です。
(2)の場合
歯科医関係者には、分かるのですが
患者さんは「う歯」が分からないので
なんのこっちゃ ┐(´~`;)┌ となります。
(3)の場合であれば、同業者間で
共通認識としてあるので、
問題ありません (o^-‘)b
同業者間で、虫歯と表現した場合
人によっては
「そんなこと、知ってるよ。バカにしているのか」
もしくは
「この会社は、う歯という言い方を知らないのか」
と、捉えられる可能性があります。
こういったことから
企業に務めている
もしくは、個人事業主である場合
誰を対象にした文章なのかを踏まえて
文章を作る必要があります。
これは、受取手の立場(目線)で
書くというのと同じことなのです。
私がもし、この記事内の冒頭の
(1)一般人が、一般人に
(2)企業(個人事業主)が、消費者に
(3)企業(個人事業主)が、企業(個人事業主)に
を専門用語を使って書いたなら
(1)C to C
(2)B to C
(3)B to B
となります。
C to Cは、Consumer to Consumerの略
B to Cは、Business to Consumerの略
B to Bは、Business to Businessの略
です。
いかがでしょう。
冒頭に、この専門用語があったら
みなさんは今、読んでいる
この段落まで、読み進めてくれたでしょうか。
C to C や B to C といった
専門用語が分からない方にとっては、
ここで、離脱する確率が高く
最後まで読んでもらえないでしょう。
しかも、英語なので見慣れない横文字が
並ぶだけで、「なんだか、難しそう」という
印象を持つかもしれません。
その業界にいると、
みんなが知っているだろうと
思い込んでいることがあります。
同業者間では、いいのですが
一般の方を対象とした場合
自分が使おうとしている用語が
世間一般的に通用するものなのか
どうかを、しっかり見分けながら
文章を書く必要があります。
ちなみに、
世間一般的に通用する、しないの
判断材料として、新聞や雑誌などで
自分が身を置く業界について
どのように書かれているかを
見てみるといいでしょう。
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