心象がイメージを変える!

みなさんは、同じ文章を読んでいるのに

友人同士で感想を話し合うと

とらえ方が全然違った、

という経験はありませんか。

 

同じ文章を読んでいるのに

なぜ、そういった現象が起こるのか。

 

その理由を考えたことありますか?

 

例えば、次の文章を読んで

みなさんは、どんな風に想像しますか。

肌をさすような冷たい風が吹く公園。

ふっと見ると梅の蕾が

膨らみ始めているのがわかった。

花は春の準備をしているんだな、そう思うと

季節は寒いけど気持ちは温かくなった。

いかがですか。

イメージできましたか。

梅の花

 

この文章を読んで

  • 都会の中の公園をイメージした人
  • 梅林公園をイメージした人
  • 広い公園をイメージした人
  • 小さな公園をイメージした人
  • 晴れた公園をイメージした人
  • 小雪が舞う公園をイメージした人
  • 桜など梅以外の植物をイメージした人
  • チューリップなど他の花の蕾をイメージした人
  • 季節と今の自分の環境を重ねた人
  • 春に向けた目標をイメージした人

たった5行の文章なのに、

読む人によって、イメージするものが

異なってしまう。

 

なぜ、そういった現象がおこるのか。

それは、その人が今までに

見たものや経験した印象によって

意識の中に現れる

心象(しんしょう)」という現象が

作用しているからなのです。

 

もう一度、思い出してみてください。

 

あなたが、イメージしたのは

過去に体験したものや映画やドラマで見た

風景ではありませんでしたか。

 

そして、その経験のインパクトの強さによって

他の人にとっては、何でもないシーンなのに

その人にとっては、鮮明な印象として残ることが

あります。

 

時に、それは脚色され

話しが大きくなったり、違う意味合いで

捉えられたりすることもあります。

本を読む女性

 

文章を書くうえで、

その「心象」を利用して、

解釈を読み手に委ねる場合もあれば

書き手が伝えたいことを少しのスキもなく

言葉でしっかり書くこともあります。

 

読み手に委ねれば、受け取り方は多様化し

そのスキを与えない書き方をすれば

みんながほぼ同じ一律のものを

イメージすることになります。

 

読み手の「心象」を意識して書くだけで

文章の雰囲気は変わります。

 

みなさんも、ぜひやってみてくださいね。

 

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