最近の記事

成功を表現する言葉

「弱冠30歳の彼が手掛けた

このプロジェクトの成功は、

火を見るより明らかだ」

 

サクセスストーリーとして

ありがちな文章ですが。。。残念 (>_<)

会議風景

 

「弱冠」とは、

もともとは、20歳の男性のことを指す言葉で

古代中国で男子の20歳を

「弱」と呼んだことに由来します。

このことから、

30歳を弱冠というのは、

語弊があることになります。

 

ですが、現在では20代やそれ以下の男性、

または女性も指すようになるなど、

言葉の守備範囲が広がりつつあります。

 

「火を見るより明らか」とは

疑いの余地がないこと、

明白なさまを言います。

 

成功について、火を見るより明らか

という表現は、一見すると

正しいように思いますが。。。

 

「火を見るより明らか」は、

「失敗は、火を見るより明らかだ」のように

悪い結果や悲劇的なときに用いるのが

正しい使い方なのです。

 

よくよく考えてみてください。

 

成功について

「疑う余地がない」と言っている時点で

「成功を疑っていた」ということになり

失礼な言い方になるのです。

 

みなさんは、ちゃんと使えていますか。

 

暑さ寒さも彼岸まで

『暑さ寒さも彼岸まで』といって

夏の暑さも、冬の寒さも彼岸を境に

しだいに和らいでいくという

諺がありますよね。

 

「彼岸の入り」を前に

既に、お墓参りや仏壇の掃除などを

された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回は、日本の行事「お彼岸」についてです。

蓮

 

「お彼岸」について

「お彼岸」は春と秋、年2回やってきます。

期間は、3月20日ごろの「春分」

9月23日ごろの「秋分」を挟んで

前後3日間、計7日間です。

 

初日を、「彼岸の入り」、

最後の日を、「彼岸明け」と言います。

 

お彼岸の真ん中となる「春分」「秋分」を

中日(ちゅうにち)と呼び

この日に、夕日を拝むと功徳がある

言われています。

彼岸花 曼珠沙華

 

仏教では、

私たちが住む世界を「此岸(しがん)」、

三途の川を挟んで向こうを

ご先祖様が住む世界「彼岸(ひがん)」と

呼んでいます。

 

此岸は「東」に、彼岸は「西」にあるとされ

太陽が、真東から真西に沈む

「春分」と「秋分」は、

此岸と彼岸が通じやすいと

信じられていることから、この時期に

先祖供養やお墓参りをするように

なったそうです。

 

意外かもしれませんが、これは

仏教にない風習で、日本独自のもの。

 

日本古来の神道の「日願」から「彼岸」となって

結びついたという説や

春の種まき、秋の収穫から自然に対する祈りと

ご先祖様への感謝の気持ちが結びついた、

という説などがあります。

 

「ぼた餅」と「おはぎ」の違い

お彼岸のお供え物といえば

「ぼた餅」と「おはぎ」を思い浮かべますが

何が違うの?と考えますよね。

 

地域によって呼び名が違うということも

ありますが、これは

厄除けや息災を願って使う小豆を

春に咲く「牡丹」と秋に咲く「萩」の花に

例えて「ぼた餅」「おはぎ」と

呼んだことに由来します。

 

ぼたん おはぎ

 

お供え用と、自分で食べるように

「おはぎ」を買ってしまう、私(えへへ)

 

遠方で、お墓参りに行けない場合などは

ご自宅で、「お香」を焚きながら

ご先祖様を忍び、感謝してみては

いかがでしょうか。

 

今年の中日は、晴れるかな〜。

 

<あわせて読みたい関連記事>

お盆の由来とは

夜空を彩る「花火」の役目とは

季節のご挨拶「暑中お見舞い」のタイミングは?

素敵な季節の言葉「春」

ブログやメルマガなどの冒頭で

「暖かくなりましたね」とか

「そろそろ○○の季節です」とか

「旬の野菜がおいしい」といった

季節に関する挨拶文を書くことってありますよね。

 

実は、この挨拶文って

読み手の気持ちを和ませる効果があるって

ご存知でしたか。

 

ということで、今回は

「春」にまつわる言葉を紹介します。

モクレン

 

暦の上では、

「立春」を迎える2月4日ごろから

「立夏」の5月7日ごろまでが

「春」とされています。

2月の和名は、「如月(きさらぎ)」

3月の和名は、「弥生(やよい)」

4月の和名は、「卯月(うづき)」

 

如月とは、

中国最古の辞書「爾雅(じが)」に

「二月爲如(二月を如となす)」と

書かれていることに由来するそうです。

 

「如」は、従うという意味で

何か一つが動き出すと、他もそれに従って

次々に動き出すという意味があります。

 

春になって、自然や万物が動き始めることから

付いたようです。

 

他にも諸説があり、よく聞かれるのは

寒さがぶり返し、さらに衣を重ねることから

「衣更着」が転じたとも言われています。

 

別名

梅見月(むめみつき)、

雪消月(ゆきげしつき)、

木目月(このめつき)など

 

弥生とは、

弥(いや)生(おい)という言葉からできており

弥(いや):ますます、さらに

生(おい):おう(生い茂る)

となり、草木や花々がいきいきと成長していく様を

表しています。

 

別名

花見月 (はなみづき)、

嘉月(かげつ)、

夢見月(ゆめみつき)など

 

卯月とは、

「初」や「産」を表す「う」は、

一年の循環の最初であり、

卯の花が咲く季節であることから

この名が付いたというのが有力説です。

 

別名

植月(うゑつき)、

種月(うづき)、

田植苗月(たうなへづき)など

春の野原

 

「春」を表す言葉

花冷え(はなびえ)

桜の花が咲くころに、一時的に冷え込むこと。

 

三寒四温(さんかんしおん)

寒い日が3日、暖かい日が4日が

交互に繰り返されること。

 

春霞(はるがすみ・しゅんか)

春になって、遠くの山々に帯状の霞が見える現象。

 

春風(はるかぜ)

春に、東または南から吹く暖かく穏やかな風のこと。

 

東風(こち)

春に東または北東から吹く風。

春を呼び、梅の花を咲かせるといわれる風。

 

花信風(かしんふう)

花が咲く季節の到来を知らせる風。

 

春一番(はるいちばん)

「立春」以降3月初めまでに吹く、

その年初めての強い南風。

 

山笑う(やまわらう)

早春の山の木々が芽吹き、

山全体が艶やかさを帯びた様子。

 

春は、山笑う(やまわらう)

夏は、山滴る(やましたたる)

秋は、山装う(やまよそう)

冬は、山眠る(やまねむる)

 

木の芽時(このめどき)

樹木に新芽がでるころ。早春のこと。

 

光風(こうふう)

うららかな春の晴れた日に吹くそよ風。

雨上がりに草木を渡るやさしい風。

 

春意(しゅんい)

春の、のどかな気持ち。

 

春宵(しゅんしょう)

春の夕方。春の宵。春の日暮れ間もないころ。

 

春の使い(はるのつかい)

鶯の異名。春の便りをもたらす使い。

 

 

 

日本には、「春」という季節だけでも

たくさんの言葉があります。

感受性と表現、そして言葉の豊かな国。

これだけでも「日本人で良かった」と

思います ٩(๑ˆOˆ๑)۶♡

 

書く前の準備も大切!そのリスト項目とは

みなさんは、文章を書くとき

どのように書き進めていますか?

 

文章を作るうえで、

「文章を書いていると最終的に、

何が言いたいのか分からない文章になるんです。

どうすれば、いいでしょう」

という質問をよく受けます。

 

伝えたいことがあって、その内容を

書いたつもりなのに、何がいいたいの?

そんな文章になったとしたら、それは

「テーマ」や「伝えたい対象者」といった

絞り込みの不十分さが原因かもしれません。

花束

 

そこで、その解決策として文章を書く前に、

次のことをやってみてください。

 

<書き始める前の準備>

1)伝えたい内容、テーマを決める

2)書くための資料、データーを確認

3)伝えたい対象者を具体的に絞る

4)書く内容を箇条書きにして、まとめる

 

例えば、

「桃」を題材にした瓦の場合

1)テーマ:屋根瓦について

2)資料:「桃」に関する資料を確認し、まとめる

3)対象者:住宅購入を考えている30代半ばの夫婦

4)書く内容(書く順番)

1つ目、瓦で出来た屋根の桃について

2つ目、桃に関する逸話

3つ目、住宅購入時に検討してね!

 

<タイトル>

なぜ、屋根瓦に「桃」の装飾?

 

<小見出し>

日本人として知っておきたい「桃」との意外な関係!

 

<本文>

戸建ての購入を検討されている

30代の若いご夫婦が来店され

屋根の仕様について、アレコレと悩んで

いらっしゃいました。

 

その夫婦の目に留まったのが

展示していた鬼瓦や桃、お花、家紋などを

象った瓦でした。

 

「この『桃』かわいい♪」と奥様が反応する横で

ご主人様が「なぜ、桃?」と不思議そうに

していました。

 

みなさんは、神社やお寺の屋根に、

「桃」の形をした可愛い瓦が、ちょこんと

載っているのを見たことありませんか。

 

なぜ、屋根瓦に「桃」が?

 

このご主人様と同じように思った方も

多いかもしれませんね。

 

実は、この「桃」の形をした瓦には

建物(家)を守るという意味があるんです。

 

日本古来より、「桃」は『魔除け』として

珍重されてきました。

 

古事記に、桃の魔除けに関する話しが

出てくるのは有名ですよね。

 

イザナギノミコトという男の神様が

亡くなった妻・イザナミノミコトを

連れ戻そうと黄泉の国へと向かいます。

 

やっと妻と会えたものの、

約束をやぶってしまい、

鬼たちに追われてしまいます。

 

逃げる途中、色んなものを

鬼に投げつけるのですが効果は薄く

黄泉と地上の境まで来たときに

桃の木を見つけ、その実を投げると

鬼たちが桃の実を嫌って退散したのです。

 

無事に、地上に戻ることができた

イザナギノミコトは、桃に向かって

「私を助けたように、人々が

困っているときは、助けるように」と

使命を与えたのです。

 

 

みなさんがよく知っている

「桃太郎」のお話しも、そうですよね。

 

魔除けの「桃」から生まれた桃太郎が

邪気の「鬼」を退治する昔話。

 

 

それに、3月3日のお雛祭りは

「桃の節句」として

桃の花を飾りますよね。

 

 

中国では、桃は不老長寿の果物といわれ

霊力が備わっているとされてきました。

また、その形から「豊穣」や「多産」を

意味しているともいいます。

 

<2つ目の小見出し>

自分の家の屋根瓦に「桃」を!

 

<2つ目の本文>

一家の主なら、やはり

家族の安心と安全は守りたいもの。

 

新築にかかわらず、屋根の葺き替え時などに

「桃」の効力にあやかってみませんか。

 

もちろん、桃以外にも

従来からの鬼瓦はもちろん

今では、ネコやリスといった動物をはじめ

ご自身の趣味など好きな物を象った瓦を敷き

屋根を葺くお家もあります。

 

住む方の個性と美意識が光る

見上げてこそ、目に留まる隠れた装飾を

ぜひ、ご検討ください。

チューリップ つぼみ

 

少し長くなりましたが。。。σ(^◇^;)

いかがでしょう。

 

 

文章は、書く前の準備も大切なんですよ!

これは、プロなら誰でもやっていることで

やみくもに筆を走らせるだけでは

文章が、まとまらないのは当然なのです。

 

みなさんも、下準備しっかりしてくださいね。

 

<あわせて読みたい関連記事>

書き方に迷わないための文章構成

伝えたい相手(対象者)を絞ると書きやすくなる!

書き出しで、つまってしまう人へ

嫌がっているのか、喜んでいるのか

次の会話、Bさんの気持ちはどっち?

 

Aさん

「二次会のお店、セッティングをお願い!」

Bさん

「探すのは、やぶさかではない」

 

1)仕方なくする ((((_ _|||))))ドヨーン

2)喜んでする \(^0^)/イエーイ

さて、Bさんは、嫌だと思っているのか、

それとも、がんばる!と思っているのか。

ライオン

 

「やぶさか(吝か)」とは、

気が進まない、乗り気ではないといった

消極的な言葉になります。

 

その「やぶさか」に、

「ない」という否定形がくっついているため

「やりたくないわけではない」

という意味になり

「むしろ喜んでする」

という肯定的な表現になるのです。

 

いわば、

「嫌いじゃない(好きかも)」や

「悪くない(いいんじゃない)」と同じように

否定的表現を否定した言葉になるのです。

笑う犬

 

ということで、

前置きが長くなりましたが

 

答えは

Bさんは、

努力を惜しまないでがんばります!\(^0^)/

と言っていることになります。

 

私も、この豆知識を毎日投稿するのは

やぶさかではありません。

 

これからも、よろしくお願いします(⌒∇⌒)ノ

 

<あわせて読みたい関連記事>

二重否定を言い換える はコチラ