日本語には、「てにをは」と呼ばれる
格助詞があります。
みなさんご存じの通り
この「てにをは」の使い方を間違えると
文章の意味が分からなくなってしまいます。
そこで、今回は「てにをは」の
「に」と「と」についてお話します。
「てにをは」の事例
<A>
社長に会いました。
社長と会いました。
<B>
晴れになりました。
晴れとなりました。
一見、どちらがも正しいように思いますよね。
でも、伝えたい内容によっては
意味の違う文章になってしまうんですよ。
実は、<A><B>の「に」と「と」には
こんな性質があるんです。
<A>
「に」は、相手と対等ではない場合や
自分から、相手にとった行動。
「と」は、相手と対等の場合。
よって、
社長が自分より目上の立場で
自分から会いに行った場合は
社長に会いました。
となり
自分は社長と同じ立場もしくは
会長など、それより上の立場にある場合は
社長と会いました。
となります。
例えば
田中さんが鈴木さんに話しをした。
と書くと、田中さんから鈴木さんに
話をしに行ったことになり
田中さんが鈴木さんと話しをした。
と書くと、お互いに話しをした
ということになります。
<B>
「に」は、自然にそうなった場合。
「と」は、色々あったけど結果そうなった時など
意外性のある場合。
よって、
出かける日に晴れたという場合は
自然の流れなので
晴れになりました。
となり
前日まで、どしゃぶりだったのに
当日、晴れた場合は
晴れとなりました。
となります。
みなさんの文章は、「に」と「と」の
使い分けできていますか。