文章を書くときや会話でも、
よく使われる「慣用句」。
実は、意味を誤解して間違った
使い方をしていることが多いのです。
あたなは、その間違いに気付けますか?
例えば
<上司>
コンペの企画案は、決まったのか?
<部下>
はい。何度もミーティングを重ね
みんなで企画を練っているのですが
煮詰まってしまって、お手上げ状態です。
この文章は、良い案がなかなか
出てこないので困っている。
ということを言いたいのですが。。。
ここでの間違いは、何だと思いますか?
正解は、「煮詰まる」の使い方です。
本来、「煮詰まる」というのは
意見や議論が出し尽くされて結論がでる
状態のことをいいます。
そのため、この文章は
みんなで企画を練って、もうすぐ
どの案にするか結論がでるところです。
という意味になってしまい
伝えたいことと、書いている内容に、
食い違いが生じることになります。
この文章が伝えたい意味を考えると
「煮詰まる」ではなく
「行き詰まる」が正しい表現になります。
また、その後に「お手上げ状態」という
言葉がありますが、この言葉も
「行き詰まる」ことを意味しています。
このままでは、「行き詰まる」が
2回出てくること(二重表現)になるので
文章を整理する必要があります。
<例1>
はい。何度もミーティングを重ね
みんなで企画を練っているのですが
行き詰まっています。
もしくは
<例2>
はい。何度もミーティングを重ね
みんなで企画を練っているのですが
お手上げ状態です。
となります。
その他にも
『指揮官だなんて、私には役不足です』
「役不足」とは、その人の力量の割に
役割が軽いことを意味します。
私には、荷が重すぎて到底無理です。
と言いたいハズなのに、文章としては
指揮官なんて、俺には朝飯前だぜ!
という意味になってしまいます。
『重複する箇所の説明については、
割愛いたします』
「割愛」とは、惜しいと思うものを
思い切って手放すということを意味します。
重複する箇所の説明は、省略して説明します。
と言いたいハズなのに、文章としては
重複する箇所の説明は、惜しいけど
思い切って手放します。
という意味になってしまいます。
意味を勘違いし間違って使っている慣用句は
まだまだあります。
みなさんも、気を付けてくださいね!
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