「紋切り型」の表現とは、
型にはまる、決まり切った表現
という意味です。
「紋切り型」をいくつも用いた文章は、
オリジナル性に乏しく、
つまらない内容になりがちです。
どういったものが
「紋きり型」なのかというと
「カモシカのような足」「天を仰ぐ」
「涙をのむ」「雪のように白い」
「頭を抱える」「抜けるような青空」など。
一番わかりやすいのが、ビジネス文書や
結婚式・記念式典などのスピーチです。
「本日は、ご多忙のおり、また足元の悪い中
ご出席いただき・・・、生憎の天気ですが
雨降って地固まると申します・・・」
「貴社ますますご盛栄のことと・・・、
平素は格別のご愛顧を賜り・・・・。
さて、かねてより新会社の設立準備を進めて・・・
つきましては、以下のとおり記念祝賀会を・・・」
決まり切った、型通りの文章は
読んでも、聞いてもつまらない。。。
ビジネスや式典といった場合は、
こういった定型文も必要ですし
比喩として、「雪のように白い」や
「抜けるような青空」などを使うのも、
ひとつの手法です。
ただ、読み手にしっかり伝えたいことが
あるのなら紋切り型は多用せず、
自分の言葉で書くことをオススメします。
例えば
抜けるような青空が頭上に広がっている。
↓ 「紋きり型」を書き換えると ↓
見上げると、その先にある
壮大は宇宙を感じさせるような青空が
のびやかに広がっていた。
この方が読んでも、聞いていても
楽しく、おもしろく、興味深くなり
書き手の情感がよりよく伝わります。
みなさんも、試してみてくださいね!
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