文章は、音楽だという人がいます。
文字は音で、読点は休符、句点は終止符。
リズムとテンポのある良い文章は、
耳に心地よく伝わります。
また、言葉を音として捉えた場合
「です・ます調」よりも
「だ・である調」や
名詞・代名詞で文を止める「体言止め」が
向いていると言われます。
例えば
吾輩は猫である。名はまだ無い。
どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。
:
みなさんよくご存じ、夏目漱石の
「吾輩は猫である」の一説です。
リズム感とテンポがあって、
読みやすく、声に出して読みたくなりますよね。
また、身近な内容であれば
「片田舎のど真ん中に、行列のできる
お店があります。電車を乗り継ぎ
何時間もかけて、人々はやってきます。
その理由を今、調査しています」
↓ リズムのある文章に ↓
「片田舎のど真ん中に、行列のできる
お店がある。電車を乗り継ぎ
何時間もかけて、やってくる人々がいる。
その理由を只今、調査中!」
となります。
ネット社会となった近年、
目で黙読することはあっても
文章を声に出して
読むことが少なくなりました。
文章の「てにをは」が、おかしいときや
「何を書いているのか、わからない」と
周囲からよく言われる方は、書いた文章を
声に出して読んでみてください。
そうすることで、その違和感に気付き
文章の完成度を、おのずと察知することが
できます。
みなさんも、少し意識してみてくださいね☆