前回は「は」と「が」の使い方を
紹介しましたが、
今回は「へ」と「に」の使い方について
お伝えします。
もうお気付きかと思いますが
この「てにをは」と呼ばれる助詞は
使い方を誤ると違う意味で
捉えられてしまうものと
入れ替えても意味が通じるものがあります。
「へ」と「に」が示すもの
「・・・へ」は、動作の方向を表現し
「・・・に」は、動作の到達点を表現しています。
ただ、「へ」と「に」は、
前回の「は」と「が」とは違い、
入れ替わっても、意味が通じるのです。
例えば
A)お客様へ(に)漢方薬をすすめる
B)忘れ物をしたので家へ(に)戻った
C)友人がヨーロッパへ(に)留学する
A)とB)は、
「に」を使うのが通例ですが
「へ」でも、意味は通じます。
C)の場合は、
「ヨーロッパへ」にすると
方向を示す意味でヨーロッパとなりますが
「ヨーロッパに」とすると、
他の国ではなく、ここ!という
その人の意志が伝わります。
「は」と「が」は、間違わないようにと
ドキドキしますが
「へ」と「に」は、少し気持ちが楽ですね。
みなさんが使う「てにをは」は、
ちゃんとできてますか。