ある人から
「僕が書くと、小学生のような文章になるんです」と
相談を受けました。
そうなる理由は、色々あるのですが
今回は、その解決策の一つについて
お話します。
みなさんが想像する小学生の文章とは
こんな感じではないでしょうか。
<小学生の例文>
昨日、お父さんとお母さんと妹と
ご飯を食べに行きました。
そして、お店につきました。
お母さんは、何を食べる?と聞いたので
オムライスといいました。
それから、みんなで食べました。
それで、とてもおいしかったです。
文章が幼稚になってしまう要因のひとつが
接続詞(そして、それで、それから・・・etc.)の
使い方です。
小学生だと、知識も言葉のボキャブラリーも
まだまだ少ないので、
こういった文章になるのは
やむをえないのですが
これが大人だと少々困ってしまいます。
接続詞には、
文と文をつなげる役目があり、
この仕組みを、次のような
論理的な構造で表現することができます。
1)AなのにBである <逆接>
でも、なのに、しかし、だけど、
ところが、にもかかわらず、etc.
2)Aであり、かつBである <付加>
それに、それから、そのうえ、
それどころか、そして、etc.
3)AだからBである <因果関係>
だから、それで、そこで、したがって、
すると、そのため、ゆえに、etc.
4)AとBを並べる<並列>
また、ならびに、かつ、および、etc.
といったものがあります。
例えば
1)<逆接>の場合
彼は、歌が下手だ。
それでも、大きな声で歌い続けている。
2)<付加>の場合
新鮮野菜は、栄養価が高い。
しかも、美味しい!
3)<因果関係>の場合
このカメラは、素人でもキレイに撮れる。
だから、人気がある。
4)<並列>の場合
お子様、ならびに保護者の皆さま。
論理的に考えると、
文章の流れが明確になりしっかりと
まとまった文章にすることができます。
みなさんの文章は、大丈夫ですか。