読点「、」は、どこに打つの?

日本語には、文章を読みやすくするための

句読点があります。

 

句読点とは、

読点「、」と句点「。」のこと。

(みなさん、ご存じだと思いますが。。。)

 

今回は、読点「、」についてのお話です。

しずくのついた赤い花

 

この読点「、」を、どこに打つのかで

文章の意味が変わってしまうことがあります。

 

例えば

まずは、読点の無い文章

「妻は嬉しそうにじゃれる子犬を眺めていた」

 

この文章では、嬉しいのは

妻なのか、子犬なのかが分かりません。

 

で、読点を打ってみると

A「妻は嬉しそうにじゃれる子犬を眺めていた」

B「妻は嬉しそうにじゃれる子犬を眺めていた」

 

これで

Aの場合、嬉しいのは子犬

Bの場合、嬉しいのは妻

ということが分かります。

 

このAとBで、分かることは

 

妻が嬉しそうにしているのに

読点の打つ位置を間違えてしまうと

嬉しいのは子犬になってしまうということ。

 

つまり、自分が言いたいことと

違うことが伝わってしまう

ということです。

花の庭園

 

では、どこに読点を打てばいいの?

という不安を覚えた、あなたのために。

 

一般的に、読点は

主語のあとに打ちますが

その他にも、一定のルールがあります。

 

<1>重文・複文の区切りに打つ

1つの文中に、『主語+述語』が複数ある文を

重文または複文といいます。

この場合は、区切りとなる場所で

読点を打つと読みやすくなります。

 

娘は、遊び疲れて早々に寝てしまったが

私たち夫婦は、深夜までDVDで映画を楽しんだ。

※主語の後+重文・複文の

区切りになる場所に「、」を打っています。

 

<2>接続詞・副詞、独立語のあとに打つ

接続詞

しかし、なお、ちなみに、さて、そして、など

 

副詞

もし、決して、なぜなら、すぐに、とても、など

 

独立語

はい、ねぇ、ああ、もしも、など

 

<3>接続助詞のあとに打つ

接続助詞

〜ので、〜が、〜のに、〜けれど、〜ば、

〜から、〜ても、〜て、〜し、など

 

<4>意味の取り違えを防ぐ場所に打つ

上記、例文のA、Bを参照

 

<5>会話文のカギ括弧の前に打つ

恥ずかしそうに、「プレゼントは何がいい?」

と聞いた。

 

<6>平仮名、カタカナ、漢字が

連続するときに打つ

平仮名、カタカナ、漢字といった

同じ種類の言葉が連続すると

読みにくくなるため、読点を打って防ぎます。

 

例1

そこにはただただ青い空と海が

広がっているだけだ。

例2

その時間飲食店は混んでいる。

 

<7>並列関係にある語句のあとに打つ

旅行は、ペルー、チリ、ブラジルを回る。

 

 

これで、全部かな〜?

何か忘れているような。。。(汗)

 

みなさん、句読点って何気に大切なんですよ!

 

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